「校正畏(おそ)るべし」という言葉があります。

どんなに時間をかけ、苦労して念入りに文章を校正しても、必ず「誤植(誤字・脱字)」や「間違い」は見つかるものだという意味の格言です。校正や校閲に携わる人にとっては、有名な警句ともいえます。
「校正畏るべし」は、「論語」子罕篇第九23の「後生畏る可(べ)し」に由来します。
子曰、後生可畏也、焉知來者之不如今也、四十五十而無聞焉、斯亦不足畏也已矣。
書き下し文……子曰く、後生畏る可し。焉くんぞ来者の今に如かざるを知らんや。四十五十にして聞こゆることなきは、斯れ亦畏るるに足らざるのみなり。
現代語訳……先生は仰った。自分より後から生まれてくる人達(若者)は畏敬すべき存在である。そんな若者がどうして自分たちには及ばないと言うことができようか?四十、五十歳になって世間に知られないようでは、これはまた恐れるに足りない。
話はそれましたが、これをもとにした「校正畏るべし」は、明治時代、『東京日日新聞』の初代社長、福地源一郎(号は桜痴(おうち))が、校正がいかに大切であり、1字の誤植がどんな不祥事を招くかを戒めて使い始め、普及させたとも言われています。
ところで、今年2月9日、毎日新聞に次のような記事が掲載されました。

『KADOKAWA「岐阜信長本」作り直し 表記ミス多く
岐阜市が三重県に、ハイグレードホテルが廃グレードホテルに-。
出版大手「KADOKAWA」(東京都)が先月出版した「岐阜信長 歴史読本」(A5判・192ページ、税込み1296円)で、こんな表記ミスが少なくとも30カ所見つかった。同社は9日、資料提供などの協力を受けた岐阜市に謝罪し、作り直すことを明らかにした。』

さらに2月15日の毎日新聞によりますと、

 『出版大手「KADOKAWA」(東京)が先月出版した「岐阜信長 歴史読本」に30カ所の誤表記があった問題で、同社は15日、「本社内で2回行うべき校正を1回しかしていなかった」などとする社内調査結果を発表した。』

スケジュール管理やら何やら様々問題はあったとは思いますが、大手出版社でもこのようなミスをするものだと……まさに「校正畏るべし」です。
リリサポに出版代行のご依頼をいただきますと、熟練したプロの校閲師があなたの文章をチューンナップします。
数ある代行業者の中でリリサポほど卓越した校閲を行う業者はありません。
よりクオリティの高い書籍を出版されたい方は、リリサポへご依頼ください。

カテゴリー: 電子書籍のツボ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

電子書籍のツボ

基本的な文章作法

文章は誰でも書くことが出来ます。 しかし、自分の書いた文章を公に発表す 続きを読む …

電子書籍のツボ

フォント(書体)の魔力

本屋さんに行った時、みなさんはどんな理由で見知らぬ本を取りますか? 表 続きを読む …

電子書籍のツボ

日進月歩

日進月歩(にっしんげっぽ)とはよく言ったものです。 スマホを例に取りま 続きを読む …